オオカミの桃
オオカミの桃

メキシコで栽培されたトマトが、いつ、どのようにして海を渡りヨーロッパへ広がったのか?
これには1492年のコロンブスによる新大陸発見が大きく関係している。
コロンブス以降、大勢のスペイン人が続々と新大陸に押し寄せ、
その戦利品のひとつとしてトマトを持ち帰り、ヨーロッパに広めたと考えられているのだが、
トマトに出会った最初のヨーロッパ人は、1521年にアステカ文明を征服したエルナン・コルテスという説が有力だ。
ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは18世紀になってからのことといわれている。
なぜ、トマトがヨーロッパに持ち込まれてから200年もの間、食用として受け入れられなかったのだろうか?
その理由は強烈な匂いやあまりに鮮やかな赤い色への抵抗感、
さらにナス科の植物には麻酔作用や幻覚作用のある植物が多かったことから、
トマトも有毒植物であると信じられていた。
一説によるとヨーロッパでトマトをはじめて栽培し食用としたイタリア人は、
飢饉のためしかたがなくトマトを食べたといわれている。
トマトの学名は、ラテン語で「リコペルシコン・エスクレンタム」。
リコペルシコン は「狼(lycos)」と「桃(persicon)」を合体させた言葉で、
エスクレンタムは「食べられる」という意味。すなわち「食べられる狼の桃」となる。
名付け親は、英国の植物学者フィリップ・ミラーで、1754年に発表している。
「リンゴ」から「桃」に変わった経緯は定かではないが、
「狼の桃」とは、いかにもたくましい生命力を感じさせるネーミングだ。
ところで、その「オオカミの桃」というネーミングを使ったトマトジュースがある。
とにかく美味しいトマトジュースなのだがメッタに手に入らないと聞いていた。
北海道の鷹栖町(たかすちょう)が生産している。
『北海道鷹栖町(たかすちょう)の町政策は、「健康な町づくり」がテーマです。
昭和52年、総合健康診査スタートから3年目の健康診査に合わせて食生活調査を実施したところ、
ビタミンA・Cの摂取量が少なかったことが判明しました。
「冬季間は野菜も不足がちになる」。そこで、自分たちの毎日の食習慣を見直す運動が始まりました。
どこの農家でもトマトを作っています。
「農家の庭先に作られているトマトが食べきれず腐っている。栄養たっぷりのトマトがもったいない」。
若い栄養士さんのこの言葉がヒントとなって公民館を改造した「農産加工簡易施設」で作り始めました。
農家の主婦は、各自トマトを持ち寄り、衛生指導や製造指導を町役場の人達から教わり、
始めて出来上がったトマトジュースの出来栄えに喜び自信もつきました。
自分の家だけで飲んでしまうのは勿体ない。
親戚や知人にも自信を持って差し上げるには名前が無いのも寂しいものです。
町にトマトジュース作りを提案した若い栄養士さんは、
いろいろ調べた末にラテン語でトマトのことを「オオカミの桃」と訳せることを知り、
みんなで作ったトマトジュースを『オオカミの桃』と命名されました。
防腐剤などの添加物は一切使用せず、0.3%の塩分と無農薬の完熟トマトでこのトマトジュースは、
体に害をおよぼす活性酸素を除去する働きが?カロチンの2倍、
ビタミンEの100倍もあるリコピンが大量にふくまれています。
そのうち自家用の簡易加工施設では対応できなくなり、
昭和61年に農協・町の出資で鷹栖町農業振興公社を設立、
20万本を製造し本格的生産を始め平成2年には40万本に達しています。』というわけなのだが、
これが、なかなか手に入りにくいらしい。

ところが、この「オオカミの桃」を今回、三越で手に入れた。飲んでみると、確かに甘い。
市販のトマトジュースと飲み比べてみると甘さが際立ってなお濃厚な味わいだ。
トマトジュースが水っぽくさえ感じられる。
明らかに違う!!美味しい!!というわけで今後、我が家のトマトジュースは「オオカミの桃」にしよう!!
ということになるかというと、そうはいかない。
なにせ、1本800円。我が家では同じサイズのトマトジュースを特価198円で買っているのだ。
「オオカミの桃」は、ちょっと高いなぁ。どうしよう?
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